2021年08月03日から始まる人狼 ザ・ライブプレイングシアター#43:EXAM公演が待ちきれず、過去のEXAM公演を復習しています。とはいえ、TLPT暦が1年前後と短く、EXAM公演は2件のアーカイブ視聴ノートしかございません。今回ノートを見直すのは「人狼TLPTアーカイブズ.022 #33:EXAM 第1ステージ」です。2019年03月28日上演です。以降におもいっきりネタバレがございます。注意してください。公式ページ、セブンスキャッスル「人狼TLPTアーカイブズ」から視聴可能です。検索してみてください。
なお、単なるファンの個人的な解釈です。また複数回の視聴でメモを取っています。結果を知った上での解釈が混じります。さらに記憶違いもあるかも知れません。目的は楽しみながら学びを得ること。勘違いの類からも学びましょう。
注目するのは人狼チームの役割分担、初志貫徹のチカラ
今回、学びのポイントは「ダンカンは、なぜ、デイジーに寄り添い続けたのか?」にございます。あくまで、個人的な解釈です。ここから、役割分担と初志貫徹のチカラを学びます。
初見で最後の結末は「ウソだろ、信じられない」という感想。まるで3日目夜までのヒントを知っている人達を騙す演技をし続けていたのではないだろうか、という疑いを持ってしまうくらい。
1日目お昼は「意見の置き方」を学ぶ
個人的な見解、1日目お昼の見どころは、霊媒COドリスと霊媒COデイジーの霊媒対決。ダンカン早い段階で「デイジーを信じている」と宣言。投票時には霊媒COデイジーに票が集まりだす中、ダンカンは2票目に霊媒COドリスに投票する。
凄いのは、あくまで「今のところ、デイジーを信じている」発言であり「ドリスを疑っている」わけではないアプローチ。どちらに転んでも対応できる立ち位置。また、誰とも敵対しない言い回し。
混乱したのは、予言COフランクと予言COジャンヌの予言対決。議論中、フランクは霊媒のどちらが人狼かを見極めようとしていた。ジャンヌは霊媒の真贋には興味なさげ。この時点でジャンヌが本物っぽかった。しかし投票時、フランクは霊媒COデイジーに投票。狂人なら人狼の可能性がある霊媒師に投票できないと考え、予言COフランク本物と仮置き。対抗に投票したジャンヌを狂人とみなす。ところがどっこい。結果、フランクが狂人だった。初日に、しっかりドリス人狼を見抜いて、デイジーに投票している。地味に凄いよフランク。個人的な見解。
投票時、イーゴリーの発言「ボク、ダンカンさんとは逆でデイジーさんへ投票します」。この発言に違和感を覚えるか否か。後になって、人狼ダンカンと人狼ドリスへ、人狼イーゴリーからのメッセージに聞こえる。こういう傾向を知っているキャストは「人間のみんなに伝える」などと前置きを付けるようになっているのかも知れない。
本公演でアリスンを初めて観た。普段演劇など興味がないから知らないだけで、おそらく実績のある著名な舞台女優なんだろうな、と思い込む。その後に声優なんだ、と知る。魔法使いの演技の自然体な凄さ。余談。リアルな魔法を教わった。あれは血統ではなく霊統で継ぐもの。
さて、アリスンが迷いながらドリスに投票し、ドリス処刑。これが後の展開、頑固なアリスン行動に影響を与えているように観える。ボディブローみたいな効き方。
ドリスの遺言演技。後の進行に影響を残している、すごい。また、ドリス遺言演技を横で観ているユリウスの眼差しも見どころだと思う。役者として観察している想像。さらに、遺言ドリスを慰めるダンカンとイーゴリー、その声と表情に注目する。結果を知って見直して納得感。
1日目夜の正体オープンによるヒントは、追放された霊媒COドリスが人狼だったこと。デイジーが霊媒とメモ。なお、プロジェクター投射なので、ちょっと目を離すと見逃してしまう。初視聴でメモ取ってたら正体を見逃して2回目で色々と気づけた次第。
2日目お昼は「意志の通し方」を学ぶ
ヘイゼルが夜に追放され退場。霊媒COデイジーの「ドリスは人狼だった」結果。ドリス人狼を仮置きで投票を洗い始める。なぜか、イーゴリーの様子がおかしい。ダンカンにつられて立ったから。タイミングをみて、ドリスの意志を引き継ぐ発言。デイジーを人狼とする演説を始める。その際に注目するのは、イーゴリー演説を観るデイジーの瞳と表情。中庸な感覚。
2日目からイーゴリーの執拗なデイジー攻撃の主張と振る舞いが始まる。退くけど曲げない。ここが見どころ。そして、イーゴリーのカッコよさ。例えるなら、美術館で目に留まった仏像に見とれてしまうような美しさ。世界の祝福を受けているイメージ。
ダンカン、投票対象を整理するのみ。他の公演で良くみかける「整理しながら自身の推理を発展させる」スタイルが見えない。ポイントポイントで信頼を勝ちとるかのような整理のみ。
デイジーがテイラーへ投票。能力者以外へ行きたい趣旨と説明。ただ、その趣旨が伝わらない人達に不信感を招いたように観える。
フランクが昼の追放。予言対決に決着。フランク狂人が夜時間の正体オープンのヒント。狂人はしっかり役目を果たした印象。夜は狩人次第か。
3日目お昼は「初志貫徹」を学ぶ
夜の追放はジャンヌ。霊媒デイジー「フランクは人狼ではなかった」。
ダンカン解説の順番に注目、ドリスに投票せず予言COへ投票したテイラーとユリウスについて述べ、おまけのように「イーゴリーも」と付け加える。人狼ドリスへ投票していない3人がポイントになることを予めわかっているけど自らは主導しない様子。さりげなくイーゴリーを庇う説明にも観える。
イーゴリーは、このダンカンの解説を黙って流せばいいのに・・・自分の話す番だと思ったのか、立ち上がってしゃべり始める。その時のイーゴリーを観るダンカンの表情に注目。頭をグーで支えて斜め下から睨むよう。同じ画面に映るムサシは、この時点でイーゴリーを怪しんでいるような表情。
イーゴリーは、デイジーとアリスンが人狼だと主張。すぐに論破されて撤回、紆余曲折、悩む演技。おそらく、この経緯も後の狩人COアリスンの行動に影響している。アリスンは真っ直ぐな良い子のようだから。
ダンカン、イーゴリーへ投票。
イーゴリーが最終投票でデイジーに入れて、3人の決戦にする。デイジーとイーゴリーとテイラー。
ドリスの意志を引き継いで、あくまでデイジーと戦う姿勢のイーゴリー。
ダンカン、決戦においても、イーゴリーへ投票。
テイラーが昼の追放。遺言時間はイーゴリーと友情演技、「呪いは言霊が大切」セリフ。え?いや、咒は経絡の遠隔操作だから、そこから劣化した呪いは・・・などと関係ないこともメモしてまする。
4日目お昼は「言霊の力」を学ぶ
グッジョブ。夜の追放なし。霊媒デイジー「テイラーは人間だったのです」
イーゴリー「デイジーを守っていたら狩人に出て欲しい」と言い出す。デイジーは「私を守っていなかったら出て」と言う。人狼イーゴリーは、デイジーが守られていないことを知っている。デイジーは自身が守られたと思い込んでいる様子。つまり、2人とも狩人が出ない方向で欲しい情報を引き出そうとしている。人狼イーゴリーも、なぜか、狩人をあぶり出さずに、デイジーを陥れようとする発言。なんて良心的な人狼なのだろう・・・。
アリスンが嫌だ嫌だと云いながら「パンジーを守った」と狩人CO。狩人COアリスン、霊媒デイジーに敵対し始める。イーゴリーの努力「ドリスさんを信じる」が報われるか?これが言霊の力。小さな肯定文を何度も何度も繰り返し実現していくと、それが言霊の力となる。未単位のエネルギー体が生じる。テイラー追放後に発動した面白さ。たとえウソだとしても、それを発する心がホントウなら発動するチカラ。
ダンカンが、ここぞとばかりに、整理に乗り出す。デイジーが話し始めると、すぐに黙る。その後ダンカン、介入せずに流す。時々しばし説明するのは「基本的にはデイジー信じる」「イーゴリーが人狼」の2つのポイントだけ擦り込む。ダンカンは徹底的にデイジーに寄り添う。ひよらない。イーゴリーも引いたり出たり、論破されても挫けず、しつこくデイジーに敵対し続ける。
デイジーとイーゴリーの決選投票。2回同数、決着つかず。追放なし。
5日目お昼はデイジー対イーゴリーに決着
夜の追放はパンジー。2日連続の襲撃。狩人アリスンが残ったのは、デイジーと敵対しているから、と想像。アリスンにその自覚はない様子。
アリスンが、ダンカンを疑う。ダンカン、声のトーンが変わって怒りの反論。いままでの努力を否定された感情に観える。なぜ、あえて怪しく振る舞うのか違和感。もしかして・・・?
イーゴリー追放。ユリウスからイーゴリーへ「信じる心ってのは評価に値するもんだ。おまえはカッケェよ」
そうそう、イーゴリーの輝度は一般人とは圧倒的に異なる、カッコいい。個人的な意見。
5日目の夜はコンビ漫才、イーゴリー&パンジー
※備忘録、漫才ネタはアーカイブを視聴してくださいませ。
6日目お昼は鮮やかな結果を楽しむ
夜の追放はアリスン。霊媒デイジー「やりましたわ。イーゴリーは人狼でした」。
デイジーによる人狼の可能性ランキング。1位ユリウス、2位メイソン、3位ムサシ、5位ダンカン。デイジー、4位は自分なの?騒動。ダンカンは完全なる安全圏へ。観ていて同意せざるをえない。結果を知っていても、やっぱりダンカン人狼は有り得ない印象。
ユリウス追放。デイジーのランキング予想通り。
ダンカンを疑うとするなら、メタ推理のみか。夜に追放されないダンカンは怪しい説。
7日目お昼、最終日
夜の追放はデイジー。
人狼ゲームが続いているので、ユリウスは人狼ではなかったことが判る。
ダンカンは選ぶ立場?ムサシとメイソンのどちらが人狼か。と思いきや、さすがメイソン、ダンカンが人狼だと疑い出して様子を見る。
ダンカンとメイソンが票を入れ合う。ムサシがメイソンを選ぶ。メイソン追放。これまたデイジーのランキング通り。
エンディング
バイバイと手を振る人狼ダンカン、負けを知ってランドセルを放り投げる人間ムサシ。
本当に疲れ果てた様子で〆る魔王ダンカン。暗転。
正体オープン。MVPはイーゴリー。ダンカンの強力な推薦。
人間 ムサシ | ||||||
人間 メイソン | ||||||
人間 ユリウス | ||||||
予言 ジャンヌ | 霊媒 デイジー | 狩人 アリスン | 狂陣 フランク | 人狼 ドリス | 人狼 イーゴリー | 人狼 ダンカン |
人間 パンジー | ||||||
人間 テイラー | ||||||
人間 ヘイゼル |
個人的な解釈。なぜ、人狼ダンカンは、霊媒デイジーに寄り添い続けたのか?
おそらくダンカンは、自分が生き残ることではなくて、イーゴリーをラストウルフとして残すストーリーを考えていたのではなかろうか。その覚悟でドリスに投票し、イーゴリーを攻め続けた説。デイジーと一緒に追放されるくらいの心意気。
ところが予想外にデイジーが信用され続けた。心変わりさせられたのは狩人アリスンくらい。世論がどちらに動いても人狼勝利となる不敗の方程式。結果的に生き残ると「くそ野郎戦法」になるかも知れない。だが、ご自身が追放されると捨て身の戦術になるだろう。つまり、初日に人狼ドリスが追放になったので、2日目からは人狼イーゴリーMVPをリアルタイムに演出していたのではなかろうか説。ただのインテリ演技ではなく、深い愛の隠されている演出とする解釈。
まとめ
このステージから学ぶこと。志を立て、ストーリーを組み立てて自身の役割を演じることの大切さ。初志貫徹のチカラ。目的は「種を守る」こと。己が生き残ることでははない強さ。
まずは、人狼チームの役割分担に注目。ドリスの後半まで影響する遺言演技。ダンカンの徹底的なデイジー支援、その結果によるイーゴリー攻め。直接イーゴリーを攻めているのではないスタイルの巧妙さ。イーゴリーの執拗なデイジー攻撃、ドリスの意志を継ぐ理由付けと行動力、その結果による周りへの影響力。いわゆるローラー作戦ではないストーリー展開。
次に注目するのはアリスン身霊の変容。狩人という自覚から来るだろう絶対的な正義感。それ故の思い込み。イーゴリーが繰り返し練って想像した言霊にやられてしまったかのイメージ。あくまで個人的な解釈です。
この復習により、
#43:EXAMの2021年08月08日千秋楽ステージ、
イーゴリー対デイジーの対決に期待してしまいます。人狼の神さま、配役次第?
ますます楽しみにございます!
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