個人的にて、孫子兵法は、「五事」で始まり「五事」で終わる解釈です。「五事」の情報収集、そして「五事」への攻撃方法にて総括されています。
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私説「孫子兵法」呼応関係:「五危」は「五事」「将」と表裏一体
「五事」「将」の五項目が上手く発揮されないと陥るのが「五危」という解釈です。
私説「孫子兵法」呼応関係:「四つの治める」と「五つの注意事項」
竹簡版では「高陵勿向」を除く四つの句が確認されています。したがって、少なくとも「倍丘勿迎」「佯北勿従」「囲師遺闕」「帰師勿遏」は「軍争」篇に含まれています。これらの直前には四つの「治める」が記されています。「治気」「治心」「治力」「治変」の四つです。個人的にて、この四つが呼応していると解釈しています。
「高陵勿向」は「倍丘勿迎」と同じ意味に観えています。だから、消しても良いのかも知れません。
「五つの注意事項」は錯簡説にて「九変」篇に整理されているケースもございます。
私説「孫子兵法」呼応関係:「五間」は「五事」の情報操作
五事七計の計算には、五事の定量的な値が必要です。その値となる情報収集が五間に対応している解釈です。
私説「孫子兵法」呼応関係:「五火」は「五事」への攻撃メタファー
五事の定量値が変わると、七計の計算結果が変わります。したがって、五事への攻撃は、より効果的な攻撃です。これを五火のメタファーにて、伝えようとしている解釈です。
火攻という特殊攻撃に限って読ませるミスリードな想像です。
私説「孫子兵法」呼応関係:「五火の変」は「五変」の具現化メタファー
「九変」を「四変」と「五変」に分ける私説「孫子兵法」を選択すると、この対応が浮かびます。
「九変」の解釈については、別途アーティクルに記します。
私説「孫子兵法」呼応関係:まとめ
個人的な見解にて、孫子兵法は五の多重構造です。その構造のうち、呼応関係の図表の五つでした。
- 「五危」は「五事」「将」と表裏一体
- 「四つの治める」と「五つの注意事項」
- 「五間」は「五事」の情報操作
- 「五火」は「五事」への攻撃メタファー
- 「五火の変」は「五変」の具現化メタファー
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