般若心経の玄奘漢訳では、咒という文字が6つ出てきます。このため、マントラ・真言は6つ書かれていると想像しています。例えば「故説 般若波羅密多 咒 即説咒曰」の部分などは、咒という漢字の文字数を調整しているように観えてしまいます。
般若心経のマントラ・真言:3フレーズ
般若心経のマントラ・真言は3フレーズあります。音訳しているからマントラ・真言とする理屈です。音をそのまま表現している部分がマントラ・真言となる法則です。
つまり、一般的な解釈では次の3つになるでしょう。
- プラジュニャー・パーラミーター
- アノクタラサンミャクサンボーダイ
- ガーテー・ガーテー・パーラーガーテー・パラサンガーテー・ボーディスバター
プラジュニャー・パーラミーターは5回の出現です。
般若心経のマントラ・真言:5回は五蘊
プラジュニャー・パーラミーターは、空になるマントラ・真言です。5回出てくるのは、五蘊を1つ1つ空にするために使うマントラ・真言だからです。順番に、色・受・想・行・識を空にしていきます。
アノクタラサンミャクサンボーダイは、使わないマントラ・真言です。発音すると未単位エネルギーの整合が感じられます。これは般若心経の領域を超えている感覚です。つまり、ここは空の教えではありません。
ガーテー・ガーテー・パーラーガーテー・パラサンガーテー・ボーディスバターは、正確にはガーテー・ガーテー・パーラーガーテー・パラサンガーテーです。ボーディスバターは文を整えています。「めでたし・めでたし」の意味ですから。
般若心経のマントラ・真言:空海さまの般若心経秘鍵で浮かび上がる
空海さまの般若心経秘鍵を読んでいると、4つの咒が菩薩さまに対応している可能性に気づきます。そして、菩薩さま毎にマントラ・真言が存在します。そこに対応できます。
般若心経のマントラ・真言:6つの咒
空海さまの般若心経秘鍵を採用します。つまり、6つの咒は次になります。
般若波羅密多咒に詰め込み過ぎですか?
般若心経のマントラ・真言:シュメール語の解釈
マントラ・真言に関しては、サンスクリット語もまた、他の言語からの音訳だと解釈しています。
シュメール語として調査したところ、次の表にたどり着いています。ボーディスバターを除いています。「めでたし・めでたし」ですから。
gate | ga ti | 吾は生命を与える |
gate | ga ti | 吾は生命を与える |
pāragate | bara ga ti | 吾は生命を与えまい |
pārasaṃgate | bara si ga ti | えまいから、吾は生命を与える |
「ga」は願望・意志。
「ti」は「生命を与える」意味。「肋骨」の訳が世界中に拡がっている。役割で言葉が異なることに由来。
「bara」は否定の推量。
「si」は奪格。
吾としたのは、五つの口です。吾と我の異なりです。意図が通じますか?
般若心経のマントラ・真言:イメージの解釈
イメージにて、英単語に置き換えても意味の通る感覚です。
ゲート、ゲート、パラ(レル)・ゲート、パラ(レル)・サマ(リー)・ゲート
複数の経絡に光を束ねて通せ。そういうイメージです。
般若心経のマントラ・真言:咒という漢字の由来
咒という漢字です。口が2つあることに注目します。
これは内言と外言を重ねる行為とみます。呪いと書く場合、内言を重くするのか、外言を重くするのかです。「のろい」と「まじない」の異なりです。
文字を見た時に、どういうイメージを持つかが重要なのです。漢字は図形ですから。
般若心経のマントラ・真言:まとめ
般若心経のマントラ・真言の説明でした。漢字数とマントラ・真言の数との対応でした。数え方は複数あります。その中の1つです。詳しくは次に記しています。
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